57年前銭湯で・・・

今日はちょっと、
「今の山田が、どうやってできたのか」

そんな話をしてみます。

……と言っても、たいした話じゃないです(笑)。

小学校1年生くらいの頃。

父と銭湯に行ったときのことです。

服をロッカーに入れて、お風呂に入った。

お風呂から出て、自分のロッカーを開けようとした。

……開かない。

「あれ? おかしいな」

何回やっても開かない。

「ここに入れたはずなんだけどなあ」

と思って、上下左右のロッカーも開けてみた。

でも、やっぱり開かない。

それで父に言ったんです。

父が銭湯の人に話してくれました。

すると、

「そんなはずはない」
「入れた場所を間違えて覚えてるんじゃないか」

みたいなことを言われた。

そしたら父が、急に大きな声で、

「うちの息子がそう言ってるんだから、そうなんだ!息子のせいにするな!」

って。

……すごい親父です(笑)。

ところがです。

結局、私が間違えてました(笑)。

全然違うロッカーを開けたら、普通に服が出てきた。

もう、恥ずかしい。

他のお客さんもいるし、ちょっとした騒ぎにもなってる。

「父さん、ごめん……」

って思いました。

でも父は、そのあと何も言いませんでした。

普通「お前いい加減にせえよ」くらいは言うと思うんですが・・・

今の私が、あのときの父の言葉

「うちの息子がそう言ってるんだから、そうなんだ!息子のせいにするな!」

を聞いたら、

「この人にはかなわんな」

って思うと思います。

何かを買ってくれたとか、何か物をくれたとか。

そういうことじゃないんですよね。

ただ、

「いざとなったら、自分が守る」

という姿を見せてくれた。

たぶん私は、そういう目に見えないものを、

大切にしたいと思うようになったのかもしれません。

今日、急に思い出しました。