灯りを渡す

【 灯りを渡す 】

最近、突然投稿を始めた私を見て、

「山田さん、どうしたんだろう?」

と思っている方もいるかもしれません。

少しだけ、この投稿を始めた理由を書きたいと思います。

私はこれまで、たくさんの本を読み、講演を聞き、人と出会ってきました。

その中で、たくさんの学びや勇気をもらいました。

でも、どこか心の奥に違和感がありました。

「成功する方法」
「夢を叶える方法」
「人生を変える方法」

もちろん、それらは素晴らしいものです。

でも、ふと自分に問いかけることがありました。

「何のために?」

その答えが、なかなか自分の中に落ちませんでした。

私はこれまで、

失敗をなくそうとしてきました。

弱さを見せないようにしてきました。

傷ついていないふりもしてきました。

でも、今振り返ると、不思議なことがあります。

私が自分を見失っていた時も、

私の中にあった小さなトゲは、

私をあきらめませんでした。

私の中にあった小さなトゲ。

それは、傷ついた経験や、悔しかった出来事、忘れたいと思った過去のことだったのかもしれません。

私はずっと、そのトゲをなくそうとしていました。

でも今振り返ると、そのトゲは私を苦しめるためにあったのではなく、

「本当の自分を置いていくな」

と、何度も教えてくれていたように思います。

「本当の自分を置いていくな」

そう言いながら、ずっと追いかけてきてくれたように思います。

人生で起きた出来事。

失敗だと思っていたこと。

苦しかったこと。

遠回りだと思っていたこと。

もしかすると、それらはすべて、

後から灯りになるものだったのかもしれません。

躓きだと思っていた場所に、

誰かを照らす小さな灯りが置かれていた。

そんな気がしています。

だから今、私は心から言える言葉があります。

「大丈夫だよ」

以前の私は、この言葉を簡単には言えませんでした。

根拠がなければ、人に伝えてはいけないと思っていたからです。

でも今は違います。

人生には、暗闇があります。

迷うことがあります。

自分を嫌いになることもあります。

でも、

暗闇にいるからこそ見える灯りがあります。

大切なのは、

成功したかどうかではなく、

どれだけ暗闇の中で灯りを見つけてきたか。

それが、その人の人生の意味になるのかもしれません。

私は、誰かの人生を変えたいわけではありません。

人は誰でも、自分の中にまだ出会っていない自分を持っていると思っています。

子どもの頃の自分。
傷ついた時の自分。
本当はやってみたかったことを諦めた自分。

そんな「もう一人の自分」に、もう一度会いに行く旅が、人生なのかもしれません。

私は、その扉を静かにノックする存在であれたらと思っています。

だから、今回思い切って書いてみようと考えました。

いつか、たくさんの小さな灯りが見える夜景を眺めながら、

「あ、今日は一つ増えたかもしれないな」

そんなふうに微笑めたら幸せです。

私は、自分の人生を変えたのではなく、

人生の中に隠れていた意味を、

少しずつ見つけてきたのかもしれません。

そして、

私が受け取ってきたバトンを、

今度は誰かへ渡していくために。